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車椅子の日常点検箇所 3選②

こちらの記事では『日常点検箇所3選』と題しまして、日常的に行った方が良い車椅子の点検箇所をご紹介しております。



今回の記事では【フットレスト(足置き)の緩み】についてご紹介していきます。




人体の重さの内、フットレストが支える下肢の割合は、左右合わせて全体のおよそ30%。太ももが完全に座面に乗っていても16%程度にもなり、60Kgのご利用者様の場合ですと、その重さは約10Kgとなります。


もちろん、そのような重い部位を支えるフットレストですので、簡単に外れたりするような設計ではありません。


しかしこれらも物である以上、時間の経過とともにやはり緩みというのは発生します。


そしてその緩みが徐々に大きくなり、ふとした瞬間の振動や衝撃外れてしまうと、こちらもやはり、駐車ブレーキの緩みが引き起こす重大事故ほどではないにせよ、十分に危険と言わざるを得ません。


これは駐車ブレーキやフットレストに限らず、パンクやブレーキワイヤーの断線などあらゆる故障に当てはまることですが、『トラブル』というのは事前予告なしに、ある日突然やってきます。


例えば、タイヤ表面のように、目に見えて消耗や劣化がわかれば事前に対策を打つことも可能ですが、目に見えない中の虫ゴムやチューブの劣化となれば、パンクやエア漏れなどの症状が現れない限り、発見には至らないことがほとんどです。


つまり、事前に修理修繕が及ばない、敢えて点検をしなければ発見できない箇所ほど『故障が多いということになります。

足の怪我や障害を負った方がフットレストに足を置くのは当然のこと。しかし不意に、いつも足を置いていたそのフットレストが突然外れてしまったら……。


時と場合によっては、やはりこちらも重大な事故に繋がる恐れがあるのは明白です。


原因は同じく、日常的な使用によって生じる振動、そして足そのものの重みにより接続部の固定具が緩んでしまうことが一因として挙げられます。


モジュール型(多機能)と呼ばれる、フットレストの取り外しが可能なスイングアウト機能がついている車椅子でも同じことが言えますが、フットレストの足を乗せる箇所が簡単に左右に動くようでしたらそれは危険信号。


ですが幸い、こちらはモンキーや六角レンチといった比較的耳にしたことのある一般的な工具があれば調整可能です。


対策としましては、定期的にフットレスト(足置き)が手で左右に動かないか確認してみて下さい。


もしも少しの力加減で動くようでしたら、速やかに接続部の固定具を締め直すことを推奨致します。


留め具の位置がわからない。または、緩みが原因で動くのか、もともとそのような仕様で動くかの判断がつかない。このようなことでお困りがあれば、一度当社にお問い合わせ下さい。

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